茶房&ギャラリー遠音 Blog

岡山市南区にある『茶房&ギャラリー遠音』のあるじが綴る、遠音のこと、日々のこと。

 4月の遠音は「平田將人Modern Vidro展」です。
平田さんの工房は、昨年二月、思わぬ出火で全焼しました。
幸い自宅に燃え移ることも、裏山に延焼することもなく、工房を焼いただけで済みましたが、
片付けと再建に、丸一年かかりました。新しい建屋に新しい電気炉を入れ、徐冷庫も作って、
やっと制作を再開しました。60歳にして、決意の再起と思います。
吹きガラスの良さを余すところなく伝えて、長く愛される作品を作り続けてきた彼の、
再起一回目の作品展を、どうぞご覧ください。私も楽しみにしているところです。
       平田ガラス

きょうの初日、サプライズで、馬頭琴とホーミーの演奏がありました。
昨日、モンカーダこじま芸術祭に招かれて演奏した岡林立哉氏が、四国へ次の演奏に
行く途中、遠音に立ち寄って、サプライズとなった次第です。
この馬頭琴は、いまはモンゴルでも使われていない古いもので、修理を重ねながら使って
いるそうです。
ホーミーは、草原で馬や羊を呼ぶときの発声方法で、その声は、はるか彼方まで、まっすぐ
伸びていくそうです。モンゴルの草原が彷彿としました。
 馬頭琴1
                馬頭琴2

  

春3月は、例年のように「モンカーダこじま芸術祭2023」の岡山会場として、児島の旧野崎家
など大展示場には向かない小品を、展示します。
マルタ・モンカーダや参加作家の小品と、アートディレクター広瀬一郎氏の「広瀬コレクション」
が主な展示です。
マルタ・モンカーダは、母親の介護のためバルセロナに帰っていましたが、介護を知人に頼んで
このほど、ほぼ1年ぶりに来岡しました。彼女がバルセロナで制作した作品が、楽しみです。
バラの花は、市川仁美さんのプレーンフラワー。県産の檜をカンナで薄く削って、花びらに
仕立てました。紙でも布でもない、木の花です。
広瀬コレクションは、オールドノリタケのカップやソーサー、花瓶など。
     DM3月展

「~遠音の仲間たちによる~遠音の古物市」も、9回目を迎えました。
年に一度のお祭りですから、9年目ということになります。
良き仲間たちがいて、良き展示ができて、長く続いています。
今回の出品者は9名。みんなそれぞれ熟年に至り、これまで大事に持ってきた品々だけど、
そろそろどなたかに譲って、また長く役立ててほしい、というのが共通の認識です。
なので、どの品物も、ある時、持ち主が心をこめて買い求め、大事に使ってきたものばかり。
立春は過ぎても春は名のみですが、どうど遠音のお祭りに、遊びにいらしてください。
    古物市2023

「綺服ろーぶ」というのは、古い着物をリメイクして洋服に仕立てなおし、綺麗な服が
できました、という意味だと思います。
昔の着物や帯を現代ふうにリメイクして、素敵に着こなしている方を、たまに見かけます。
いいなと思うけれど、なかなか思い切りがつきません。
祖母様、お母様の着物をタンスの肥やしにしている方、それらがどう変身するのか、
参考までに、ぜひ見にいらしてください。
 1月リメイク展     
              寄せ植え

               

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